[>>78自分の怒鳴り声と視線で彼は自分の言いたい事が分かったらしい。こういう性分なのだろう。それに彼が動かねば自分が焼かれていた。自分だって、咄嗟に取る行動>>64は止められない。けれど火傷は皮膚が焼かれる分、刺し傷などよりも回復は遅い筈。]――吸えよ。少しは足しになる筈だ。[罰が悪そうに視線を逸らすジークムントに向かって、自分の左腕を向ける。男から誰かに血を差し出す事など、これまでにはなかった。]