…………。[ため息を堪える。 セルウィンという人に出会ったのは、もう3年は前になるだろう。 妖星を調べに行くと言って出て行ったきり帰らない父を、探しに行くといって家を飛び出した自分は、今よりもまだ幼くて未熟で、道に迷ったあげく大型の魔物に襲われて、父の名を呼んで身をかがめた自分は殺されるのを待つだけだった。 それを、助けてくれたのがセルウィンで―― 礼を述べても、いたのか、助けた覚えはない、レベルの返答に呆気にとられたのを覚えている]