[未だに山に巣食う山賊は後を絶たない。
元より山賊達はスラムに住んでいた者達だったらしい。
以前、アレクシスが参謀総長になる前に参謀総長を率いる小隊が山賊に襲われ、前参謀総長が命を落とした事件が起きたという>>14。
表向きは山賊の強襲とされてるが、秘密裏に軍人が裏で手引きをし前参謀総長が殺害された。
されど、その証拠は抹消されて「事実」として残ってはいない。
さて、今回の暴動はその山賊らがスラムの住人に成りすましつつ、元々の住人も交え暴動を起こしたという。
彼らが暴動を起こした理由は、商人達が過剰に物価の値段を上げ、貧しい者達をより生活を苦しいものへと追い詰めていった、と言われてる。
商人ギルドの影響力を削がれ、貴族との癒着がある商人達が値を吊り上げた。
豊かな者はより豊かに、貧しき者は無い物を更に絞り取られ生活苦に喘ぐ。
既得権益を持つ商人も不満を持ち、スラムに住む貧しい者達は苦しみに喘ぎながらも暴動は起こす事は無かったが。
今回の暴動が始まり発起人達と軍人達の衝突が始まり、殺戮と破壊が勃発する。
さて、此処まで始まった「切っ掛け」とは何だったか。
現段階の調査では、未だ判明――されていない*]