人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル軍大佐 タクマ

― リオレ島東方海域/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―

[ 正体不明の二隻の船に接近する前に、男は新造の小型戦艦と水上機母艦、そして最後尾を護っていた巡洋艦一隻には、速度をやや落としてそのままリオレ島北西海域への航路を進むよう指示していた。
万一ここで交戦になって、足止めを喰らっても、その三隻が先行していれば、主力艦隊に送る当面の援護には間に合ういう判断からだ ]

大人しく停止したか。
ではランチを...

[ 砲の照準を合わせたまま、武装した兵を乗せた小型艇を停止した船に寄せ、航行目的と乗船者の身分を問い質そうと、そう指示しかけた時 ]

...待て、ランチは降ろすな。照準そのまま、俺の命があるまで、絶対に撃つな。

[ 双眼鏡の向こうに見えた金色の髪と白皙の面差し、見間違える筈も無い ]

何故、出て来た...?

[ 思わず疑問がこぼれ落ちる。向こうの船からも男がここに居るのは見えていた筈だ。顔を出せば見逃される筈も無いと判っていて、なぜ、と... ]

(88) 2015/11/06(Fri) 20:00:44

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