人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


雑貨店店主 フランツ

― →大広間の次の間―

[手袋を付けたまま、死んだ執事に触れる。
かちこちに固まった遺体はひどく冷たかった。]

…よ…っと。

[男は僅かに開いていた脇に腕を差し入れて運ぶ。
室温は相変わらず低いから、腐る事はないだろう。
死者を悼むのではなく、そんな事を考えた自分に吐き気がした。

大広間の次の間の小さな一室。
控室か何かだと思われる部屋に執事の遺体を安置する。
自分の持ってきたリュックサックからフリースの毛布を取り出すと、彼の身体に掛けた。]

(88) 2015/05/05(Tue) 22:46:33

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