人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


伯爵家・次男 フェリクス

[>>71いつの間にかジェフロイの掌は自分の体温と同じくらいになっていた。
ゆっくりと動くそれは男を追い詰める性急なものではなく、まるでこれまで受けた傷に癒しを与えようとするかのようで。
心地よさに翡翠の瞳をゆるりと細める。
やがて唇が離されれば名残惜しげにその唇を目で追うが、彼の囁くような声には]

いる…
ちゃんと、ここに。

[素肌で抱き合えば、皮膚の向こう側から彼の鼓動が伝わってくる。
生きている。
そう実感させられて、ほぅ、と熱い息をついた。]

あぁ…。

[相手の「気持ちいい」という言葉への同意か、感嘆か。
境の分からぬ声を漏らしつつ、そのまま抱え込まれて寝台へと場所を移動する。
二人分の体重を受け止めた寝台は僅かに軋んだ。

まだ体温よりも温度の低い毛布の中に入れば、上背のある大の男を抱える事の出来るジェフロイの上腕を辿るように触れ。
重ねてくるジェフロイの身体を引き寄せようと腕を首に絡めた。]

(88) 2013/10/01(Tue) 22:14:15

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