ならず者 ディーター

─ 記録・愛らしい少女 ─

［リーザはすくすくと成長し──こう言うと年寄り臭いが──、二日酔いを知る立派な(りっぱな？)レディになった。

頭痛に効くハーブティを淹れてもらった回数は、とうに両手では足りるまい。
彼女に自分のゲロを処理させたことがないことだけは祈りたいものだが。

ハーブティーを飲んで、少し回復したら「よし！」と言わんばかりに再び飲酒すると、最初こそ愛らしく「なんでそんなことするの！」とぽかぽかされたりした──これがまあしっかり痛くて、可愛らしく怒っているのがわかる──が、最近はもう諦めたのか、「またぁ？」と返ってくるようになって。

それに「これが一番なんだよ」とロクでもない返事をお返しする。］