人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


柊の氷華 ジークムント

 ――いえ。

[口の端吊り上げた女帝の提案に、精霊は否を返す]

 私はその力と共に、『氷華』の名も継ぎましょう。
 いずれ四君子に名を連ねることあらば、その時は柊を象徴へ据えましょう。

『そうか、柊か』

[氷精霊の言葉受け、女帝は眼差し細め頷いた]

『それがお前の意志ならば、もはや何も言うまい』

[女帝は精霊の許を離れ、月見える窓へ歩み寄る。
 その時、鈍き振動が世界そのものを震わせ、玉座を覆う氷にビシリとひびが入った]

『選が始まったようであるな。
 ――さて、此度は如何なる王華がこの座に開くのか』

(88) 2015/10/03(Sat) 16:34:23

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby