― 研究所 ―
[大扉ノ先は、何カしらの研究所ノようだ。しカし廃棄されてカら日も経って居るらシく、床に散らばる紙屑ハ擦り切れ、机には分厚い埃が積もっている。
棚に並べられタ、薄汚れタ瓶詰め達は、濁っタ水で満タされており。その中にハ――此処カらでは良く見え無いが、その中ノ一つに詰められているノハ、何カの臓器ノような。]
……不気味な所ダな。魔道書じゃナクて、"そういう"研究日誌なら見つカりそうダけド。
[体内で燻る熱ノ所為カ、僅カに上がっタ息でそう呟き。部屋ノ中をぐるりト見渡せば、明カりクらいは見つける事が出来タだロうカ。]