人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


影の軍師 アレクシス

― いつか・ベルサリス学館にて ―

 はぁ、馬鹿は嫌いです。

[幾らかの学術書を抱えながら、職員室の椅子にアレクシスは座った。まだ20代だと言うのに、首を回し、肩に手を当てる姿は幾分老けてみえる。或いは、その物腰の柔和さが余計に、年寄り臭く映ってしまうのかもしれませんが。
そんな風にアレクシスが、嘆息を吐いていると、隣に大きな影が降りる。]

 おや、マーティン。貴方も授業終わりです?
 お疲れ様です。何か飲みますか?

[幾分砕けた様子で話しかけるのは、彼と比較的長い付き合いというのもあるかもしれないが。何より、彼の快活な性格が、そうさせているのだろう。元軍人と言う事もあり、見た目も相まって威圧感は覚えるが。実際話してみると、存外付き合い易い印象を覚えたものだった。]

 ところで聞きました?
 こんな時期に一人、転入生が来たそうですね。
 ジェフロイ学館長の遠縁の娘だとか。
 クロード君辺りに任せておけば宜しいですか。

[そんな日常会話をだらだらとしながら、ひとつ欠伸をする。]

(88) 2015/03/07(Sat) 10:58:15

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