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[―――正直、この手の女性に対してはどう振舞ったらいいのかがわからない自分が居る。きっと、もう少し酔えば、何を言ってるのかわからないかもしれないけれど、自分でも何を言っているのかがわからないけれど、あと値にして100くらいお酒が回れば、『新しいエーヴァルトの誕生』が見られるのではないか―――と、ふとタチアナの手にしているバーボンに目を止め]
おや。なかなか良い銘柄のバーボンですね。
一般では通常お目にかかれないランクのものだ。
お嬢さん、もしや―――――
酒屋さんですか?
[『上流階級の方ですか?』なんて聞こうとしたけれど、このような場所にそのような身分の方がいるとも思えず、言葉を飲み込む。]