[弟が再び冷気をより合わせる気配を感じながら、右手の蔓を操って目の前との騎士の距離を稼ぐ。十分な距離が開いたところで、一度蔓を引き戻した。] 控えよ。 私がユベール・ファビオ・ギィ・デグランティエ。 この城と領地を預かるものである。 私を討ち果たさんとするならば、名乗りを上げよ。 貴様が、騎士の心を持ち合わせているのならぱな。[舞台に立つ役者じみて声を上げる。ちょうど、背後に我が子が現れた頃合いだったろうか。]