[開かれた扉から伝う気配、以前とは全く異なる何処か儚げな印象のディークに気づけば、暫しじっとその姿を見つめ] ――…来てくれて有難う、助かる。[恐らくはリエヴルの部屋で顔を合わせたであろうが言葉は一切、交わすことはなかっただろう。今も、掛ける言葉が見つからず、取り合えず正山小種入りのポットを勧め様と身を起こすも些か蒼白した笑顔でフェリクスに断られてしまったので自重しておいた。そうか。皆これが苦手、なのか。]