これ……メレディスの回復魔法か?
[熱にも似た痛みがすっと和らいでいき、動きを止めるほどの息苦しさもなくなった。
――アイリの使う回復魔法を間近で見た自分にはわかる。
これだけの回復魔法を、遠隔で、しかも複数人にかけるのが、どれだけの負担となるか]
ありがてえ……。
[痛みの引いた身を起こす。
見れば、『混沌の王』の攻撃により損傷した枝葉へも、彼の回復魔法は行き渡っていた]
もう、負ける理由はなくなったな。
さあ、いくか!
[力強い笑みと声を他3人へ向け、決着のための力を紡ぎ始める*]
― 回想・了 ―