……?
[東の森のその奥に。何やら一軒家がある
深い深い森の片隅で光るそれは陽光を反射した擦り硝子の窓?
崖の際にあるだろうその民家。かつて人が住んでいたのだろうか
――にしても、どうしてあんな場所に1軒だけ……]
時間があれば行ってみても良いかもしれないわね
[船が来なければ、なんて思いながら
私は暫し展望台で時間を潰すことにしよう
ふと足元見れば煙草の吸殻
もしかしたら私以外にも展望台に足を運んだ人がいたのかもしれない
ダーフィトとすれ違ったことには気づかぬまま、じっと水平線を黄昏が宵闇に姿を変えるまで見つめていた]