人狼物語−薔薇の下国

502 温室世界の住人たち


作家志望 クララ

『そう言って、抜け駆けするつもりじゃなくって?』
『そうよそうよ、さっきだって倒れた子をダシに声を掛けたんでしょう』

 ちっ、違います!
 わたし、フレデリカさんが倒れて、どうしたらいいかわからなくて!

[確かにあんな出来事でもなければ、会話する縁のないひとだったとは思う。
 けれどフレデリカを利用したように言われるのは本意ではなく、つい語気を強める]

『嘘よ! そうじゃなきゃ、そう都合良くヴェルナー様と話せるわけないじゃない!』

[詰め寄る一人に、周囲の花精たちも同調する。
 中には酷く攻撃的な言葉も混じり始めていた]

(87) 2018/06/23(Sat) 20:50:47

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