燃料、っすかー。
[ラヴィの向こう、メッセージの相手は燃料を欲しがっているようだ。
スノウのリストによると船の上に居る整備士は自分ひとり。となると、そのあたりは自身の管轄、ということになるのだろうか。
もちろん余分の備蓄はある。中継惑星から離れたのもそう遠いことではないし、備蓄には手がつけられていないだろう。
だがこの緊急事態、そう易々と渡していいものでもない。
頬をかく、どうしたものかと。
とりあえず会って話をしたがっているらしい相手が、メッセージを送った時どこにいたのか。それをラヴィに聞くことにした。
断って、勝手に動き回られても厄介である。何せキーロックが外れているのだから。
メッセージを送ろうとも思ったのだけど、その人がどこにいるのか、ラヴィが把握してるとも限らない。
もし目の前にいるならば、『とりあえず会いましょうっす』という変な言葉遣いのメッセージを伝えてほしいと頼んだだろう。
知らない人にはついて行かないと思ったばかりだけど、
突然の申し出に頭を抱えたのと、ラヴィを通しているのだから恐らく大丈夫だろうという心算で。**]