人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


闇桜の魔 蒼月 フィオン

[それは、文字通りの春の嵐。

太刀一振りを携えし若き魔性は、狂気にも似た苛烈さを持って、高見を目指す者たちに挑み、その悉くを打ち破った。
破りし者の血を自らの内に取り込み、そこに宿る力を喰らう様は、狂気の華──『狂い桜』と称されて。

太刀のみを持って戦場いくさば駆ける様はいつしか『桜太刀の魔神』と称され、戦神としての在り方もまた築かれゆく。

多くの力を取り込みし魔は、やがて強者の一角へと名を連ね──『四君子』が一、『闇桜の魔』の名を得るに至る事となる、が。

『四君子』として、選に臨むその姿からは、かつての狂的な熱は失われ。
月闇の許にて微睡む怠惰なる魔、と。
称されるようになるまで、左程時はかからなかった。*]

(87) 2015/10/06(Tue) 23:26:39

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