旅人 ニコラス

[ゲルトへの手当てを最後まで見守って、今後の対応>>17を頭の中に叩き込む。いざというときに、フリーデルの手を煩わせないように。

ふと視線を向けると、シスターが唇を噛み締めていた>>17。もしかしたら、ゲルトが意識を失ったままであることに責任を感じているのかもしれない。倒れた友人に対して何もできない自分に歯がゆさを感じていた身である故に、そんな発想が浮かんだ。]

フリーデルさん。あなたこそ、無理をして倒れないようにしてください。
でないと、あなたの心の花まで枯れてしまいますよ。

[フリーデルの前で祈りの形に組んだ両手を、”ほら！”と言いながらぱっと開くと、小さな麻袋が現れた。]

この前入手した新しい薬草です。どんな効能かは、育ててみれば分かるでしょう。お土産です。

[そう言いながら、差し出した。**]