― 灼熱の闘技場 ―
[周囲の歓声も、熱も、色褪せていった。
どこまでも興味が失せていく。むしろ害悪でしかない。
今は我を通していい時間であり向けるべき相手は唯一人]
はっ…!白々しいことだな。
[シニカルな笑みを刻む。残念?>>73覚えていない?>>74
前者の言葉だけとれば、自身がその程度の記憶にも残らなかったものとはとれる。
だが後者の言葉は不可解でしかない。そのようなことをごまかす理由がない。
彼のものとの関係をあちらが忘れているのをこちらは知らない齟齬は、だがそこからこの期に及んで人違いであった。ということまで発展はしない。
などという考えは欠片ほどもないのは、相対して、焦げ付くほどの熱>>75が訴えている。]