[自然の光沢を帯びた長い黒髪を指で弄び>>74。
良質な髪を保つ秘策の元は、高級な櫛だった]
そうなんだ。
外遊びが好きなわりに、きちんと保湿されてるから
[指を通したところで枝毛に流れを制されることもない]
なんの色も混じっていない黒もいいねぇ、
[なににも染まらない漆黒の似合う彼に、そう感想を。
耳の前を降りる人房を掌につまみ上げると、
微かに硝烟の匂いの残る毛先に、そっと唇を落とした]
執事。はは、いいねそれ
確かにそんな感じする。
[調理番といってしまえば味気こそ失せてしまうが、
ギィの口から漏れた執事、という響きは気に入った。
アールグレイとコケモモの柔らかな香りも相まってか、屈託なく笑う]