[蒼月より離れる少し前、その場に届いたは蓮鈴の音>>73。 涼やかな、と評することも出来ようが、凍れる神の耳にはにぎにぎしき音色と聞こえ] 蓮魔か……。 桜も煩わしきものであるが、蓮に蛍とは、また更に鬱陶しきものよ。[夏を象徴する事物に、冬の神は眉根寄せ。 呼び掛ける蒼月を横目に、無言にて歩み去った*]