― 厨房に向かう直前 ―
[宿屋の女主人であるレジーナについてヤコブから問いかけられて>>69、そうそうと声を上げる。]
昨日の昼に突然近くの村から連絡があって旅立った。
何でも親類に不幸があって、どうしても行く必要があるんだとか。しばらく負担をかけさせるけど、よろしく頼むと言われた。
だからゲルトも――。
[レジーナさんへ噂を聞かせようとしても無駄だぞ。
そう告げるよりも前に、ゲルトは既に姿を消していた。]
こういうときはやけに行動が早いんだから。
仕方ない、いないと分かればその内に戻ってくるだろう。