― →メイン・サロン ―
君は――船員の癖に、
人がいないのをいいのに掻払いをしようと?
[ それは律儀とは言わない、とか。
"おじさん"と言い合いをしながら、
通路を歩いて――歩いている最中に。
ありがとう、と言われたから。 ]
どういたしまして。…大したことじゃないさ。
[ と、返事をした。
以前に礼を言われた際のやりとりなど
まるで、なかったような口ぶりで。>>2:270
そしてそのことを気にしているでもなく、
メイン・サロンへ足を踏み入れれば、
そこにはまだカレル>>76とヴィクトリア>>53の姿は
どちらとも、未だにそこにあっただろうか?
別れた場所に二人が居れば、へらっと笑いかける。 ]
[ ―――――― 底のない闇を奥底に沈めた、金色の瞳で。* ]