[>>79身体ごと抱き寄せてやろうかとの言が笑顔と一緒に投げられれば、嫌悪感を隠す事なく眉間を寄せた]
──はっ、悪趣味すぎるだろ、さすがに。
[鼻で笑って返せば、コンラートを甘いと言った自分に対して、同じ言葉が返ってきた。
それは自覚している部分があることで、自嘲の音を乗せてもう一度鼻を鳴らす]
お前のせいだろ、そりゃ……。
[つい甘さが顔を覗かせる、いけ好かない存在。
敵じゃなけりゃ良かったのになんて感情が銃口を突きつけている今でもどこかにあるから、確かに俺は甘いのだろう。
その自覚を、そんな感情を抱かせる男になすりつける言葉を、ぽつりと吐き捨てた]