…‥お前は、生き残りの裏切り者なんかじゃない。
お前が助けたかったなら、そう後悔するなら、
仲間の者もきっと、
お前が助かってよかったと思うだろう。
だったら…彼らにとって、生き残ったお前は、
きっと、“希望”だ……
この掌の中にあるのは、
彼らから、剥ぎ取られた爪の欠片かもしれない。
けれどそれは――…
同時に、託されたものでもあるだろう、きっと。
[語ってくれた時の彼の、
酷く苦し気に揺れる瞳>>4:290を思い出し、
囁くように、そう告げる。
もしも彼が少しでも”幸せ“だったなら>>4:386
それはディークに命と想いを残し託したかもしれない
亡き仲間への最もの供養ではないかと…そう思うのだ。]