[心の奥底に仕舞いこんでいた言葉を口にしたとき、安堵ゆえか体から力が抜けかけたが、更に強く抱きしめられ>>84そのままタクマの腕に身を預ける形になってしまった。右肩に感じていた体温が離れたと思いきや、耳に感じる熱と落とされた言葉にゾクリと背筋が粟立った。] あ……、タクマ…さ、ん……。[喉がカラカラだ。朝の比ではない。お茶を飲む事では癒えない、渇き。自分の中にこれほど強い衝動があるなど知らなかった。右に顔を向け、離れて行く唇を追いかける。]