― 回想/世界樹・梢 ―[『混沌の王』へ、4人が渾身の一撃を繰り出す少し前] ぐっ……!?[大技のため一度敵と距離を離した男は、呻き声と共に膝を着いた。 混沌の波動による毒が、全身へ回り始めていたのだ。 激しい攻撃の応酬に、ダメージの蓄積は意識の外に追いやられていた] くそ、こんな時に……。[無理はするなと皆に言われたけれど、肝心な時に手をこまねいていられる性分ではない。 どうにか立ち上がろうとしたその時、雪や蛍を思わせるやさしい光が、男や他の勇者たちへ降り注いだ>>83]