…それじゃ、此処に居ても出来ることもないし
僕もそろそろ此処を離れていいかな。
悪趣味な伝言だの血だのを見続けていたら吐きそうだ。
[ "おじさん"を見送った、後。
動くなと言われた通りにその場から
動かずにいた学者は誰にともなく聞いた。
実際に。…繋ぎ留めた筈の理性の糸の端が
じりじりと焦げたような音を立てている自覚がある。
このまま貨物室に居続けるのはよろしくないと思えた。 ]
アデルの遺体はまさか、このままじゃないよね
何処かに運ぶのだったら手伝えるなら手伝うし
出来たら、花の一つくらい活けてやりたいが…。
[ 遺体の行き先を聞いたなら既に手配されていた後か>>69
冷凍睡眠室に運ばれるらしいことを聞けたならば
カサンドラに花の件を改めて提案してみようか。
アデルに似合う花はなんだろうね?――――なんて。* ]