――っ![気が付けば、アルビンの腕の中にいた。暖かな腕に包まれれば、少しずつ震えも収まっていく。] 私の我が儘なのは分かってます。 でも、どうしても、離れるのは嫌なんです……。[胸が高鳴るよりも、どこか安心するような温度だった。それは家族のような、友人のような、しかしそれとは異なる何かを持ったもの。そっと彼の背に手を添え、頭を肩へすり寄せた。] 我が儘で、ごめんなさい。