― デメララ ―[初手の攻撃魔法は、いまだ隠形を解かぬ状態からのもの。初撃が決まった所で結界担当が術を解き、黎明の空に飛行の術で浮かぶ一団の姿をさらす] 我ら、呪歌《うた》を継ぎ、紡ぎ続ける者。 ……その志、折れぬ意志、ここに示させてもらう……![口上の後、攻撃班は複数に分かれて行く。青年は単独で、街の中央へ向けて空を翔けた。下から矢が射かけられるが、お構いなし、と突っ切っていく。解放班が動きやすいように、と念頭に置いた行動……だが、ある意味では通常運行とも言えた。*]