うん。すきだよ。
自分で描くのもすきだし、
人の絵を見るのもすきだよ。
[ とある日。
小鳥でも描いていた時のこと。
絵を描くのが好きかどうか。>>67
そんな質問に少女は迷いなく答えた。
人の絵――、
"特定の"とは言わなかったけれど
絵のへたくそな(と思っているらしい)
彼の絵がローレルは好きだった。
一言添えるのなら、
子どもらしい絵。と言える。
言うなれば空想画に近いもの。 ]
……きっと。大人になったらきみも描けるよ。
[ 手放しの賞賛の言葉に
頬が熱くなるのを感じながら
照れ隠しで目を逸らして呟いたその時。 ]