[ びゅん、と振り回された鞭の端に、逃げ切れなかった騎士の一人が腕を引っ掛けられた直後...「ぐあああっ!」突然苦悶の声と共に、脂汗を流して苦しみ始めた ]「あの模様!毒オコゼの刺だ!」[ 漁師でもある義勇兵の一人が叫び、近付くな!気をつけろ!という声が飛び交う ]『ふははははっ!偉大なる魔術師たるワシに、手をかけようなどとは100年早いわ!そらそら、逆らう者は残らず、毒に苦しみもがいて死ぬがいい!』[ 邪術師の哄笑が辺りに谺する ]