―宿・談話室― [宿へ入ったのはシモンと同じタイミングだったかヤコブと同じタイミングだったか。何れにしても、間違いなく人狼の仕業だというシモンの言葉>>72には特に反応を示さない。] ――それはそうだろう。 [そう心の中で呟く。そんなことは、昨夜の、恐らくは事が運ばれた時点で知っている。だからと言って、水面の波紋のごとく広がる不安に対して、何かを感じるわけでもないのだった。 昼になれば、誰かの腹が減るのを感じ取り、比較的落ち着いている誰かを伴って昼食の準備を始めることもあるだろうか。]