……君たちの相手をしている暇はなくなった。 これと遊んでいるといい。[激しくのたうつ赤黒い触手を左腕から落とし、そこへ、右腕に穿たれた傷をかざしてさらに血を注ぎかける。大量の血を浴びた野茨の蔓は見る間に質量を増し、蔓の塊でできた歪な四足の形をとって、鋭い棘の並んだ口を開き、木が擦れ合うような咆哮を上げた。]