そうそう。
[この服は便利で良い。こうして話が楽に済むことがある。
機嫌良さげに表情が緩んだのは酒のせいだけではなかった。]
アンタ真面目そうだもんなあ。
昔会った同胞を思い出すぜ。
[男が何を思っているか誰を気に掛けているか>>1:78知る由も無く考えつくことも無い。
自分はただ泊まりに来ただけで普通の客と変わらないのだから。
探る視線が真実を捉えたとて、逃げればいい。それだけのこと。]
そっちのほうが似合うかもなあ、コレ。
着てみるか?
[視線を戻せば口角を歪めくつくつと笑い、自分が纏う神父服を指す。
無論只の軽口だ。]