[異常事態であるとは把握していながらも
その規模やどういった状態であるのかを楽観していた。
今はそう言ってもいい。
無意識下で調整されたシステムに対して信頼を置いていたのだ。
そして次の言葉を聞き届けた>>69その直後。]
様子を見に行くのはニンゲンじゃなきゃダメってか。
…そんなの、――ぁー…
[ダーフィトはがりがりと頭を掻き渋面を白猫へ向ける。]
違うな。そんな時こそ乗員の出番じゃねえか。
面倒だとか怠いとか言ってられない…ってな。
[システムながら、人並みの感情を滲ませる白猫と兎
その両方の毛並みをそれぞれぐしゃりと掻き混ぜて、
任せろ、そう言いかけた言葉の端を消すように。
再びメイン・サロンの中に警報の音が鳴り響き>>#6
入口付近には無機質な表情を並べたドロイドの姿が見えた。]