―その前日・パメラの家―
ただいま。……雪が降ってきましたよ。
しばらく、外に出られないかも、ですね。
[帰宅して、そんなことを口にしながら外套とマフラーを外す]
教会の庭に、花を植えるとしたら
パメラさんなら、どんな花を、植えますか?
[夕食時、教会での神父やシスターとの会話をパメラに話した。金色の花のことも口にして、「――すごく、綺麗だったんですよ」と懐かしそうに眼を細めて見せて。
いつになく口数が多くなっていたことにリゼットは気付かない。
――こうして、穏やかな時間は終わりを告げることになる*]