ノトカーの腕は信用するさ。[引き上げられる前に、鞍の前に乗せられる][もくもくと白い発煙に、しまったな、と舌打ちし――口の中に血の味が広がった] あへはどライアイスら まずい、はひら、とけ――[舌を噛めども、これは伝えなければやばい、とばかりに、使命感で言葉を口にしようにも、よれよれだとうまくいかないどころか―― 無念のあの年の馬術特訓以来の馬。 続きは言葉にできず―― あまりの恐怖に、白霧の中で意識を失い――]