― 水軍旗艦『八幡』 ―
[肩上の精霊は相手に何を思わせたか>>80。
一族以外の盟約者がそういないことや、見た目と能力が一致しにくい類の精霊であることは承知しているが、その辺りは余談として。
今は船員としての役割、船内の紹介や質疑応答に意識を向ける]
なるほど……大海を渡る、或いは海戦をこなす船は初めて、と。
――俺は逆に、中原へと赴いたことがないものですから。
川や湖にも、その場なりの船が発達しているんですね。
[未知への興味に一定の理解を示しつつ。
はしゃいた様子の相手に、こちらも熱のこもる声で船内を紹介していく。
思い付くままの問いを受け止める時間は、こちらにとっても楽しいものだった]