あ、すみません。どうぞ。[大きな鞄が邪魔だろうと謝罪しつつ先に男性を迎え入れた所で、これまでにも何度かこの店の内外で見たことのある人だと気付く。自分は部外者だから客人の詳しい話を聞いたことは無いが、一人にしてはかなり多めの品を買っていく人だったから印象に残っていたのだ。義姉達の店を懇意にしてくれているのだろう相手を好ましく思いはすれど、こちらから話しかける理由は無いからそのまま入れ違いに私は店を出ていった]