[ユウに案内され長の下へと向かい、事の経緯と自己紹介をした後、滞在の許可を貰った。
この郷の生活を体験したいからと、滞在したのは約1ヶ月ほど。
それなりの長さであるため、滞在中世話になる見返りとして旅先で手に入れた物をいくつか譲ったり、郷の人達の手伝いなどをした]
[子供達にはメレディスが体験して来たことを聞かせたこともある。
彼らは郷から出ることが無いらしく、男女問わず外の話に興味があるようだった。
ユウはその中で一番目を輝かせていたように思う。
郷の子供達とは別に、滞在する彼の家で更に旅の話をすることもあった]
『世界軸』は流石に知ってるかな。
僕はあの近くから旅を始めてね。
ようやく、いや、もう5年になるかなぁ。
あちこち旅した心算だったけど、地図上だとまだ1/10も回れてないみたいなんだ。
ま、1つの街に滞在する期間が長いせいなんだけどね。
世界ってホント広いよねぇ。
[しみじみと言う様子は望郷の姿にも似ていた]