人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


独立解放軍盟主 ディーク

[砦の占拠から一夜が明けた。

砦の守備兵らは武装を解除され、中庭に集められていた。
悄然とする彼らの前に、ディークは姿を現す。
ラモーラルの王国旗、大地の緑と空の青、血の赤に塗り分けられた地の上で狼が吠える旗を背にして。]


 ラモーラルの勇敢なる兵諸君。
 君たちは負けた。

 武威にではない。
 ラモーラルの魂に負けたのだ。


 自主独立。不撓不屈。
 なにものにも膝を折らない精神を、今のラモーラルは忘れている。
 ラモーラルの民は、今や他者に従属して養われる羊の群れだ。

 だから負けたのだ。
 

(86) 2016/02/11(Thu) 12:51:37

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