― 水場 ―[手に小さな簡易懐中電灯を持って歩くが、夜闇に慣れた目に光は眩しすぎる。先ほどと違い、暗くなっているこの時間帯。水場というのは危険極まりないから慎重に歩いて。持ってきた水筒を小川に浸して中を満たす。ふぅ、と小さく息を吐くと暗闇の中から、また先ほどのあの男――…体格的に男としか思えない――が現れそうで、少し怖い]なんだったんだろう……[目的がわからないからこそ、逆に怖い*]