そんなに心配しなくても、振り落としたりしないって。大丈夫大丈夫。……多分。[本当に大丈夫かよとの主旨の文句も、けらと笑って受け付けず。]そこはほら、信じてますから?落ちるほどヘタってないもんね?[竜は楽しげに鳴く。信頼あってこその言葉の応酬。羽ばたきながら、同時に長い尾を揺らした。青銀色《あをみづがね》の鱗をもった、まだ若い竜は好んで人と関わった。若さ故の好奇心、恐れ知らずあっての事だった。]