無駄なだけ……。
[>>52 ユーリエの言葉を口中で繰り返す。なぜだかそれは、とても重たい言葉として胸の中に響いて来て。
今の自分には、たまに教会の中ですれ違うだけだった彼女の苦しみを、推し量ることは出来なかった。]
了解です、隊長。
でも…
[>>61「生かして返せ」
その言葉はソマリを超えて司祭の声として、届く。
まるでこの中の誰かが死んでも、ユーリエさえ無事ならば良いとも受け取れて、眉をしかめた。]
ユーリエだけじゃなくて、隊長も、副隊長も…それから、みんなも一緒に帰りましょうね。
[>>63>>66>>ソマリに答えつつも、視線はリエヴルと先を見つめているオズワルドへ移る。
ユーリエは例外として、大人の男達は皆見るからに腕の立つ精鋭ばかりだ。
自分はと言えば、主に呪文での戦いを得意とし、剣を抜いての戦いは胸を張れるほど得意ではなかった。
とはいえ、ここまで来た以上は、今までの訓練を思い出して力を尽くすしかない。
ユーリエだけではなく、皆で共に凱旋するために――。]