― 鍾乳洞内部 ―[カレルとの話の後のことか。取り敢えず道なりに歩いてみたり、分岐があればランタンで照らしながら進んでみたりしたものの、なかなかそのモンスターが見当たらない。] いねーなあ。 人の気配で隠れちまってるのかね。[と、来た道を引き返そうかと歩いていたら、何か居た。凄い勢いで噛まれているのにもふり続ける、目立つ風貌の男―――]