――錯乱状態なんて冗談じゃあないぜ、君。
なにせ一般人の僕は武器なんか持っちゃいないんだ。
銃を持った君の部下に錯乱の余り撃たれれば一発さ。
[ カレルの話になれば。
だから僕も守ってもらわなくちゃ困るよと、
"おじさん"の言葉>>79に前置きするように言って。 ]
…彼のことは、遠い縁で君より昔から知っているけどね
人が傷つくなら自分が、というタイプなんだ。…だから、
[ ――――だから?
どうしてくれと、言おうとしたのだろう。
"彼女"のことを守ってほしい、と。>>5:268
以前、誰かにも似たようなことを言った覚えがあるのに
何を言おうとしたのだか、学者は言葉が出てこずに黙り込んだ。 ]
……気にしてやってくれよ。
[ 結局、酷く曖昧な言い回しをして、
医務室から出てメイン・サロンへ向かったのだったか。 ]