……お疲れ様でした、シゲオさん。
合格、おめでとうございます。
えっと……とっても、恰好よかったです。
[筋肉の良さは相変わらず理解できていないけれど、フィオンに手を差し伸べる姿はとても素敵だった……という意味だけれど、綺麗に誤解されても仕方がないような言葉の足りなさだった残念。]
……びっくりしました。
シゲオさんも、箕土路っていうんですね。
あ、わたしは今、タカトリドールっていう人形を作る会社の社長の姓になってるから、厳密には箕土路じゃないんですけど……
それにしても、すごい偶然。
[変わらず少女は鈍感で。
“偶然”を喜ぶように笑っていたけれど、やがて真顔でシゲオを見た。]