− 後日譚 ローランドと −[影との戦いにおいてローランドは左手を失っていた。それは、還らぬものの象徴でもあるようにカレルには思えた。カレルは、ローランドの果たした役割を重く見、これからも自分を支えてほしいと望んでいるが、ローランドに対する今後の待遇は、できるだけローランドの希望に添うつもりだ。ただひとつ、「語り継ぐ民」の伝統と才覚の集大成として依頼したいことがあると告げた。] 『シェーンバルト王国年代記』の編纂を頼みたい。